荘厳具(浄土真宗)
荘厳具には、宮殿・厨子・須弥壇といった大型木製仏具で内陣の中心に据えられる仏具、天蓋や羅網など天井から吊るし内陣を煌(きら)びやかに装飾する仏具、上卓・前卓など供養具をのせる実用的な仏具、導師が法要で作法する礼盤やその付属品、内陣正面に据えつけられる額や、障子と襖および欄間など聖域を分け建具の役割を持つ仏具、金糸を用いた金襴を使用した豪華絢爛な打敷や水引、竹でできた翠簾(みす)を掲載しています。荘厳具は堂内を豪華絢爛に飾り付けをする仏具です。
荘厳具の変遷と阿弥陀堂建築
飛鳥・奈良時代の仏教寺院では、大きな仏像を安置するための御堂を建立し、仏の頭上には天蓋を吊り、仏の前に幅の広い机を設置し三具足を乗せ、香華灯を供える飾り付けをしていました。仏具の数は少なく、浄土真宗に比べると簡素な荘厳具や供養具を用いていました。平安時代になり、最澄や空海による天台・真言密教の請来によって、修法を行うための様々な密教法具と壇が日本に伝来しました。
平安時代後期、浄土信仰が興ると阿弥陀堂が多く建立されました。宇治平等院鳳凰堂の雲中菩薩を代表例として仏堂内全体で浄土を表すことが試みられ、浄土真宗寺院の欄間や障壁画に天人や迦陵頻伽(かりょうびんが)および鳳凰などの彩色画が取り入れられているのも、阿弥陀堂建築とその荘厳を踏襲したものと言えます。
浄土真宗の荘厳具
浄土真宗の内陣は「お浄土を表す」と言われるほど、多くの荘厳具を用いて内陣全体を煌びやかに設える特徴があります。浄土真宗以外の仏教諸宗派では内陣の柱や壁、天井に至るまで、金箔や金具で金色をあしらうことはあまりありません。また、仏具も黒や朱の漆塗仕上げ、素木(しらき)仕上げが多く、浄土真宗のように卓に至るまで金箔を使用しません。
現在の本願寺派と大谷派に繋がる本願寺は、親鸞聖人没後の廟堂時代から山科本願寺時代までの間、現在見るような巨大な両堂形式の伽藍ではなかったことが明らかになっています。大坂本願寺〔石山本願寺〕以降京都の地に戻ってから阿弥陀堂・御影堂の両堂はさらに大型化し、それに伴って荘厳具も大型になりました。門徒からの浄財をもとに、金箔や金具、蒔絵などで本山本願寺の内陣を加飾し、浄土観を具現化しました。
浄土真宗各本山では、阿弥陀堂・御影堂共に中央に唐様の須弥壇を置き、その上に宮殿または厨子を乗せ、阿弥陀如来像もしくは親鸞聖人像を内蔵します。一般寺院では中央に阿弥陀如来像、向かって右脇壇に親鸞聖人像を安置するので、中央に宮殿、向かって右脇壇に開山厨子を設置することが一般的となってきました。浄土真宗では阿弥陀如来像を内蔵するものを宮殿、親鸞聖人像を安置するものを厨子と呼びます。
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