お念珠(真言宗)
真言宗では振分(ふりわけ)と呼ばれる念珠を使います。まず主玉が108つ、これは煩悩を絶つ金剛界の百八尊を現しています。親玉の2つは大日如来の智慧を現し、それを取り巻く四天王を現す四天玉が4つと、お房がついたものが一般的とされ、そのお念珠を両手中指にかけた状態で手を擦り合わせてお祈りします。これは密教で加持祈祷の終わりを知らせる合図とされていて、他にもお念珠を擦り合わせることで煩悩を擦りつぶすという意味も込められています。このように真言宗ではお念珠にたくさんの意味があり、お念珠を特に大事にする宗派と言われています。
礼拝の際には両方の手の中指にお念珠をかけて、そのまま手を合わせるのが正式な作法とされています。
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