生地の特徴
生地は江戸時代頃から受け継がれる和晒製法という技法で仕上げられております。綿に含まれる油分や不純物、糊などを釜でゆっくりに手洗いした後に、「さらし」て乾燥し丁寧に仕上げるのが「和晒」といいます。和晒の技法は繊維を傷つけずに天然素材が持つ極上の柔らかさと吸水性を引き出すことができますが、手間がかかるため、国内でも数えるほどの工場でしか生産することができない逸品です。
丈夫で洗えば洗うほど、柔らかくなるガーゼ
「和晒」製法によってより柔らかい綿100%のガーゼとなっています。使い込むほどに柔らかく、肌に馴染む作務衣は外での作業の他に、普段着としても使用出来るほどに使い心地がよくなっていきます。また丈夫で擦れなどによる毛玉も出来にくい良質な生地です。
作務衣とは
作務(さむ)とは禅宗の僧侶が修行の一環として行う清掃や炊事などの労働を意味しており、その際に着用する衣服のことを指します。特に禅宗では、普段の生活そのものが修行と捉えられており、その作業着として「作務衣」は誕生しました。
現在の作務衣は作業がしやすいように、前合わせの上着とズボンのセパレートで構成され、袖やズボンのすそには絞りがつけられていて、埃などが入らないように作られています。
曹洞宗では修行僧は黒色、住職など資格をもつものは黒以外の色を着用することが多いようです。また日蓮正宗では作務衣に似た薄墨色の「事務衣(じむころも)」を着用します。
作務衣の歴史
作務衣は、「三衣(さんね)」と呼ばれていた三種類の袈裟のひとつの「安陀衣(あんだえ)」が原型だったと云われており、主に曹洞宗の修行の場で、掃除などの作務にあたる際に着用する作業着として用いられてきました。その後、江戸時代くらいになると、より作業のしやすいように袖のすそを絞り、着丈もひざ下までに詰めた「長作務衣(ながざむえ)」が登場します。
昭和に入り、第二次世界大戦が始まると、東北地方で農作業で着用されていた「もんぺ」が広く普及し、昭和40年頃に、長作務衣と合わせて着用されるようになったことから、現在の「作務衣」が誕生したと云われています。
なお、誕生当時の作務衣は上着のすそをズボンの中に入れるのが普通でした。これは、戦時中、爆風を受けた際に着衣が風を受けることで身体が飛ばされないようにとの配慮からでした。しかし現在では、甚兵衛のようにすそを出した着方が一般的になっており、作務や作業着以外にも、ホテルや旅館での室内着や、おしゃれなファッションとしても用途が広がっています。
商品についてのQ&A
サイズが合いません。購入後の商品の交換はできますか?
商品が到着してから7日間以内であれば、同じ商品のサイズ違いへの交換を承っております。完売もしくはご希望のサイズがない場合は返品扱いとなります。また、試着時に汚れや匂いがついたもの、お洗濯やクリーニングをしたもの、指定の期間内にご連絡・発送いただけなかった商品については、交換の対象外とさせていただきます。
お洗濯の際に注意することはありますか?
製品によっては、染料が色落ちする恐れがあります。お洗濯の際は、洗濯ネットを使用して、他のものと一緒に洗わないようにしましょう。また、乾燥機を使用すると縮む恐れがあります。乾燥させる際には、形を整えてしわを伸ばし、物干しざおやハンガーにかけて風通しの良い日陰に干すようにしてください。
アイロンはかけられますか?
アイロンは中温(150度くらい)で、あて布をしていただくと綺麗に仕上がります。