ご注意ください!
ご使用いただけるのは、金属の地肌がそのままの真鍮製の仏具です。メッキや箔押し、宣徳、煮色、青銅色などの着色された仏具にはご使用いただけません。また既にコーティングがされている仏具についてもご使用いただけませんのでご注意ください。
おりんなどへの使用は要注意
素材に錫を含む佐波理(さはり)などの仏具(おりんなど)には変色の恐れがあるため使用できません。ご注意ください。
洗浄剤の使い方
目詰まりした研磨剤を洗浄剤の泡で10分程度つつみ、流水で洗い流すだけで溝や彫刻細部につまった汚れを手軽に取り除けます。研磨剤が取れにくい場合は、泡が残っている間に歯ブラシなどで目地に沿って動かすようにすると綺麗に取れます。
しかし、研磨剤が詰まった年数、詰まっている量によっては一回の作業で十分に除去できない可能性がございます。洗浄後に研磨剤が残っていた場合は、同じ作業をもう一度繰り返してください。
「みぞきれいぴかっと」が使える仏具・素材
「みぞきれい ぴかっと」は真鍮や銅の地金をそのまま使用した無着色の仏具でのみご使用いただけます。着色してある仏具や、金箔、鍍金(メッキ)した仏具に使用すると、色落ちや変色を起こす可能性があるため、使用しないでください。
「みぞきれい」がご使用いただける仏具・素材
- 真鍮製無着色の三具足、五具足(蝋燭立、香炉、花瓶 など)
- 仏飯器
- 菊灯・輪灯
- 各種法具類(護摩器、前具、洒水器、塗香器、金剛盤 など)
「みぞきれい」がご使用できない仏具・素材
- メッキしてある仏具
- 金箔が押してある仏具
- 着色してある仏具(宣徳色、黒色、青銅色の仏具)
- 佐波理(さはり)製のおりんなど、錫を含む仏具
- 既にコーティングしてある仏具
商品についてのQ&A
みぞきれいで仏具がピカピカになりますか?
みぞきれいは仏具の隙間や彫刻の溝につまった研磨剤を取り除く洗浄剤です。お磨きには研磨剤や、ニューテガールなどの洗浄剤をご使用ください。
みぞきれいが使用できるのはどんな素材の仏具ですか?
真鍮や銅をそのまま使った仏具にご使用いただけます。ただし、宣徳や青銅色に着色してある仏具には使用しないでください。色が落ちてしまう可能性があります。
一回で綺麗になりませんでした。同じ作業をする必要はありますか?
詰まった研磨剤の量や経過した時間によっては一回の作業で落とすことができないことがあります。その場合はもう一度同じ作業をしてください。
みぞきれいの洗浄液に直接触れても大丈夫ですか?
危険なのでやめましょう。作業する際は付属のゴム手袋を使用するなど、直接洗浄液に触れないように作業してください。また、目や口などに入ってしまった場合には、流水でよく流し、すぐに専門の医療機関で診断を受けてください。
時間が経ってみぞきれいの洗浄液の色が紫色に変わってしまいました。洗浄効果が変わりますか?
時間が経つと洗浄液の泡の色が紫色に変化することがありますが、洗浄効果は変わりません。そのままご使用いただけます。
金属製(真鍮)仏具の磨き方
黄金のような輝きと、加工のしやすさから金属製の仏具は主に真鍮を素材に製作されています。しかし、真鍮は酸化しやすいため、メッキ処理や着色加工を施さずに放置していると変色してしまいます。そのため、定期的に仏具の表面を磨いておく必要があります。
- お磨きには水や洗浄剤を使用するので、水道が近く作業するのに濡れても大丈夫な場所を選びます。場所が決まったら、次に新聞紙やシートを広げて仏具が並べられる場所を作ります。用意が出来たらお磨きする仏具を丁寧にご本堂から運びましょう。その際、仏具は両手でしっかりと下から支えるようにして、ゆっくり持ち上げてください。
- お磨きする仏具を水洗いして表面についた埃を洗い流してください。もし水洗いできない場合は、毛羽たきや、硬く絞った布などでほこりを優しく取り除きます。ホコリには、花粉や砂粒など目に見えない大きさの微粒子が含まれており、ホコリをちゃんと取り除かずにそのままお磨きしてしまうと、仏具に細かい傷がつき、せっかくお磨きしても曇ったような仕上がりになってしまう恐れがあります。
- 仏具を分解します。香炉や花瓶、輪灯などは細かいパーツがあるので、部品がなくならないように気を付けましょう(各部品には番号や刻印が付いているものがあるのでご確認ください。スマホで撮影しておくことで元の状態を確認しやすくなります)。この時、仏具の状態をよく観察しておくと良いでしょう。過去のお磨きで使った研磨剤が目地や彫刻の溝に残っているようなら「みぞきれいぴかっと」で綺麗にしておきます。
- たっぷり水をはった樹脂製のタライやトロ舟を(できれば)二つ用意します。その一つに液体金属磨き「テガール」を入れよくかき混ぜ、30倍程度に希釈、仏具を希釈液の中に浸けていきます。仏具を浸す時間は約30秒程度にしてください。それ以上浸すと変色や損傷の恐れがあります。また、薬剤で手が荒れるので、作業の際は手袋をするようにしましょう。(金属製のたらいを使用すると、たらいの汚れが仏具に付着する可能性があります)
- 洗浄液だけで綺麗にならない場合は、柔らかいスポンジや歯ブラシで丁寧に擦ります。洗浄液から取り出した仏具は、もう一つのタライでよくすすぎます。この際、洗浄剤が仏具に残らないように、しっかりと洗浄するようにしましょう。
- すすぎ終わった仏具は、丁寧にタオルなど柔らかい布で水分を拭き取って乾燥させます。水気をしっかりと拭き取ったら、研磨剤入りのダスターや、ピカールなどの金属磨きを少量付けた布で、曇りや錆がなくなるまで優しく丁寧に磨きます。隙間や溝に研磨剤が残る場合は、歯ブラシなどで研磨剤が残らないように取り除きます。
- 磨き終わったら磨き残しがないか入念にチェックしましょう。チェックが終わったら、金属の表面に残った研磨剤成分を、布やウェスでしっかりと拭き取ります。最後に仏具を組み立て、元の場所に安置したら終了です。
お磨きが大変だと感じたら
弊社では金属製仏具の表面にコーティングを施す「磨きノンコーティング」をお勧めしています。仏具の表面にセラミックとガラスコーティングを施すことで真鍮の表面が空気と接触しなくなるため酸化を防ぎ、長期間にわたって変色から仏具を守ります。詳しくは下のバナーからご覧いただけます。